彫第61号 木造千手観音及両脇侍像 3躯

名 称木造千手観音(もくぞうせんじゅかんのん)(および)(りょう)()(ぞう)

所在地:矢板市長井1875 (寺山観音寺内)

指定日:昭和25年8月29日

所有者:観音寺(寺山観音寺)

見 学:秘仏のため、拝観することはできません。

問合せ:寺山観音寺 0287-44-1447

 木造千手観音坐像は像高93.6㎝、寄木造(よせぎづくり)で鎌倉時代初期の作。作者不明。光背(こうはい)には(しょう)観音(かんのん)如意(にょい)(りん)観音(かんのん)十一面(じゅういちめん)観音(かんのん)馬頭(ばとう)観音(かんのん)准胝(じゅんてい)観音(かんのん)(よう)(りゅう)観音(かんのん)地蔵(じぞう)菩薩像(ぼさつぞう)を配しており、この作りは全国的に数少ない。秘仏として60年に1度開帳される。両脇侍像は木造毘沙門天(びしゃもんてん)立像(りゅうぞう)(像高120㎝)と木造不動明王(ふどうみょうおう)立像(りゅうぞう)(像高115㎝)。ともに作者不明で鎌倉時代初期の作。関東を中心に東北から中部地方にかけて分布する(なた)彫像(ぼりぞう)である。寺山観音寺は、寺号(じごう)を与楽山大悲心院と称し、真言宗(しんごんしゅう)智山派(ちさんは)()(さつ)(じん)()元(724)年に行基(ぎょうき)が高原山剣ヶ峰の麓に法楽寺(ほうらくじ)を建てたのが創建と伝わる。