建第1677号 荒井家住宅 2棟(主屋・表門) 

名 称荒井家(あらいけ)住宅(じゅうたく)

所在地:矢板市立足192

指定日:昭和43年4月25日

所有者:個人

見 学:私有地につき、見学希望の際は事前にお問い合わせください。

問合せ:荒井家住宅 0287-43-3586

 荒井家は江戸時代に名主(なぬし)庄屋(しょうや))を勤めた。江戸時代の延宝(えんぽう)4(1676)年、家屋が火災に遭ったことが所蔵文書に記されている。建築年代については、土間廻りなどの手法に古風な作りがあることから、主屋は火災後まもなく建てられたものと考えられていた。しかし、昭和59(1984)年に行われた大規模修理の報告書では、形式手法などから18世紀後半(1750~1800)頃と考察している。屋根は寄棟造(よせむねづくり)茅葺(かやぶ)屋根(やね)(けた)(ゆき)十二(けん)半(24.2m)・梁間(はりま)五間半(10.3m)。特に古式な細部を残し、この地方の民家を知る上で重要な構造をもつ。表門とともに上層農家の住宅として残っているのは貴重である。