有第313号 曜変天目茶碗(禾目天目) 1口

名 称(よう)(へん)天目(てんもく)茶碗(ちゃわん)禾目(のぎめ)天目(てんもく)

所在地:矢板市沢393 (沢観音寺内)

指定日:昭和48年1月30日

所有者:観音寺(沢観音寺)

見 学:普段は公開されていません。

問合せ:沢観音寺 0287-44-0548

 口辺部径16.7㎝、高さ7.5㎝、重量610g。中国(そう)時代(960~1279年)に作られたものと伝えられる。天目茶碗は鉄釉(てつゆう)を用いて中国で焼かれた抹茶(まっちゃ)(ちゃ)(わん)で、鎌倉時代、現浙江省天目山(てんもくざん)の禅院で使っていたものを日本の禅僧が持ち帰り、天目茶碗と呼ぶようになった。本資料は口辺部から底部に向かって体部外面・内面に細かい縦筋が認められる。これは鉄釉の曜変で、釉薬(ゆうやく)に含まれている鉄の結晶が溶けて流下し、細かい文様を(てい)したもの。稲穂(いなほ)の先の(のぎ)のように見えるので、禾目と呼ばれている。