
名 称:銅造千手観音菩薩坐像(懸仏)
所在地:矢板市長井1875 (寺山観音寺内)
指定日:平成3年2月19日
所有者:観音寺(寺山観音寺)
見 学:駐車場あり。観音堂内部に安置されているため、拝観希望の際は事前にお問合せください。
問合せ:寺山観音寺 0287-44-1447
作者不詳。像高40㎝。銅造で、鎌倉時代の作。木造千手観音菩薩坐像(秘仏)のお前立として観音堂内に安置されている。もともとは本像背面に銅円盤を取り付けた懸仏であったため、像の裏側は頭部から地付部まで平滑になっている。高肉に彫り出されているが、衣文部の彫りが浅く形式化したところもみられる。本体部は頭体を通して一鋳で、金厚は薄く一定で鋳造技術が極めて高い作品。頭頂部には別鋳の化仏が枘で差し込んである。懸仏は、平安時代に本地垂迹説の思想により生まれ、鎌倉時代から室町時代に流行した。