有第559号 槍 銘守勝 1筋

名 称(やり) (めい)(もり)(かつ)

所在地:矢板市本町

指定日:昭和60年1月18日

所有者:個人

見 学:普段は公開されていません。

問合せ:矢板市生涯学習課 0287-43-6218

 穂の長さは19㎝、(なかご)の長さは39㎝。安土桃山時代の作。穂の断面は平三角形で、けら首の断面は八角形である。茎の部分に「守勝」の銘が彫られている。守勝は室町時代に活躍した下野を代表する刀工(とうこう)で、宇都宮市徳次郎町に徳次郎鍛冶(かじ)を構えて製作にあたった。徳次郎鍛冶は江戸時代中頃まで累代(るいだい)にわたり栄え、数々の名作が生み出されたが、守勝の作品で現存するものは数少ない。現在、徳次郎交差点より北西へ約1.2㎞、日光宇都宮道路のすぐ傍らに「守勝鍛冶跡之碑」があり、徳次郎鍛冶の場所を今に伝えている。