
名 称:木造阿弥陀如来坐像(紅頗梨色阿弥陀像)
所在地:矢板市沢393 (沢観音寺内)
指定日:平成13年2月13日
所有者:観音寺(沢観音寺)
見 学:駐車場あり。本堂内部に安置されているため、拝観希望の際は事前にお問合せください。
問合せ:沢観音寺 0287-44-0548
作者不詳。像高56㎝。寄木造で、江戸時代の作。銘文等は確認されていない。仏身及び袈裟、光背がすべて紅頗梨色に染まっている。衣部と台座は漆箔である。空海によって作られた「紅頗梨秘法」の本尊で、通常の阿弥陀如来とは異なり、大日如来のように頭上に宝冠を戴いている。紅頗梨色阿弥陀如来坐像の世に知られている作例は、奈良県の当麻寺、京都府の安楽寿院、新潟県の日光寺観音堂等と大変少ない。この中でも、肩から条帛をまとった例は本像以外確認されておらず、貴重な尊像である。