
名 称:寛元二年銘の板碑
所在地:矢板市片岡1599 (明本寺内)
指定日:平成5年9月3日
所有者:矢板市
見 学:駐車場あり。いつでも見学可能です。
問合せ:矢板市生涯学習課 0287-43-6218
秩父産の緑泥片岩で造られており、寛元二甲辰、十一月の銘が刻まれている。昭和8(1933)年、片岡(和田坪)付近の道路改修工事中に多数の板碑が出土。本資料を残し、欠損の多い他の板碑は出土地に埋め戻したという。発見後、氏家の郷土史研究家である土屋喜四郎のもとに約30年間保管されていたが、その後矢板市に寄贈。当時は栃木県で最古の板碑であるとして文化財に指定された。板碑は中世武士の死者を追善供養するための卒塔婆で、鎌倉時代中期の頃から製作され、南北朝期に全盛期を迎えた。矢板市域では、鎌倉以降の中世寺院や墓地、古道に沿った人の往来があるところで見つかることが多い。