
名 称:板絵著色花鳥図
所在地:矢板市安沢
指定日:昭和57年8月27日
所有者:個人
見 学:普段は公開されていません。
問合せ:矢板市生涯学習課 0287-43-6218
牧野牧陵の作品。縦163.5㎝、横79㎝。4枚の黒塗縁杉戸に花鳥図が両面にわたって描かれている。牧陵は文化2(1805)年に烏山に生まれた。天保元(1830)年、喜連川藩の津村雨林に入門し、その実力が認められて藩の絵師となる。明治17(1884)年に亡くなるまで数々の南画を創作している。弟子には、荒井寛方の父である素雲がいる。言い伝えによると、江戸時代末期に牧陵が来遊、宿泊し、本画はその時に描かれたものという。色彩筆勢に優れ、花も鳥もいきいきとしている。