有第357号 木造行縁僧都坐像 1躯

名 称木造(もくぞう)(ぎょう)(えん)僧都(そうず)坐像(ざぞう)

所在地:矢板市長井1875 (寺山観音寺内)

指定日:昭和50年10月24日

所有者:観音寺(寺山観音寺)

見 学:駐車場あり。観音堂内部に安置されているため、拝観希望の際は事前にお問合せください。

問合せ:寺山観音寺 0287-44-1447

 像高82.7㎝。一木割矧(いちぼくわりはぎ)(づくり)で、鎌倉時代の作。胎内に正治(しょうじ)2(1200)年の墨書がある。もともと「開山さま」と呼ばれていたことから、大同(だいどう)元(806)年に法楽寺(ほうらくじ)から現在地へ中興開山した徳一(とくいつ)上人(しょうにん)の像であると言われてきた。しかし、平成6(1994)~10(1998)年の矢板市仏像悉皆(しっかい)調査にて胎内墨書が発見され、鎌倉時代に入寺(にゅうじ)し建物を修理復興した行縁上人の像であることがわかった。また銘文には、富妙房の勧進(かんじん)によって約9か月で製作したと記されている。