史第37号 御前原城跡 

名 称御前原(ごぜんはら)城跡(じょうあと)

所在地:矢板市早川町174

指定日:昭和41年3月18日

所有者:矢板市

見 学:駐車場あり。いつでも見学可能です。

 古くは中村城跡と呼ばれていた。塩谷地方最初の領主である塩谷(しおのや)堀江(ほりえ)(より)(ずみ)が築城し、宇都宮氏から養子(ようし)になった朝業(ともなり)も当初居住したと伝えられる。平成元(1989)年から平成2(1990)年にかけて城跡中央のはしか地蔵周囲や虎口、土塁(どるい)及び堀の発掘調査を実施した。その結果、庭園跡や礎石(そせき)建物(たてもの)(あと)が確認され、15世紀(ぜん)(よう)後半~16世紀にかけての遺物が出土した。これは川崎城跡の出土遺物と同時期のもので、御前原城と川崎城が同時期に使用されていたことを物語る。15世紀前葉後半より前の遺物は一点も確認されず、この時期の塩谷氏居城跡については調査・検討が必要である。

問合せ:矢板市生涯学習課 0287-43-6218