有第627号 木造風神・雷神像 2躯

名 称木造風(もくぞうふう)(じん)(らい)神像(じんぞう)

所在地:矢板市長井1875 (寺山観音寺内)

指定日:平成4年2月28日

所有者:観音寺(寺山観音寺)

見 学:駐車場あり。観音堂内部に安置されているため、拝観希望の際は事前にお問合せください。

問合せ:寺山観音寺 0287-44-1447

 観音堂内部に安置されている。風神像は寄木造(よせぎづくり)で像高44.2㎝。雷神像は寄木造で像高44.9㎝。風神は風袋、雷神は小太鼓を持ち、姿態・表情ともに律動的である。寺伝では、鎌倉時代前期に活躍した仏師運慶(うんけい)の作とされていたが、平成6(1994)~10(1998)年の矢板市仏像悉皆(しっかい)調査で室町時代に作られたものと判定された。室町時代の仏像は、一部例外もあるが、鎌倉時代や南北朝時代の作に比べると像高も低く、表面仕上げも簡略化して(ちょう)(がん)とするのがほとんどという。