有第358号 銅造大日如来坐像 1躯

名 称銅造(どうぞう)大日如来(だいにちにょらい)坐像(ざぞう)

所在地:矢板市長井1875 (寺山観音寺内)

指定日:昭和50年10月24日

所有者:観音寺(寺山観音寺)

見 学:駐車場あり。いつでも見学可能です。

問合せ:寺山観音寺 0287-44-1447

 像高110㎝。銅造で、天明(てんめい)元(1781)年の作。平野村の人達が湯殿山(ゆどのさん)参拝(さんぱい)したら霧の中から大日如来が現れた。この体験をもとに仏像を寄進(きしん)したといわれている。蓮台(れんだい)には佐野天明(てんみょう)町の鋳物師(いものし)「丸山善太良(やす)(ちか)作」の銘があり、(たつ)(あし)(むら)()田久保(たくぼ)志徳坂で鋳造(ちゅうぞう)したと伝えられる。明治維新の廃仏(はいぶつ)毀釈(きしゃく)により、胴体部と頭部が切り離された状態にあったが、明治27(1894)年に修復された。その後の戦時中における金属類回収令の際には、優秀仏として溶解(ようかい)を免れている。