天第79号 矢板市山田地区のチョウゲンボウ繁殖地

名 称矢板市山田地区のチョウゲンボウ繁殖地(はんしょくち)

所在地:矢板市山田 (私有地)

指定日:平成6年8月23日

所有者:個人

見 学:落石のおそれがあり、見学は危険です。

問合せ:矢板市生涯学習課 0287-43-6218

 チョウゲンボウは、全長約30㎝、(よく)(かい)(ちょう)は約70㎝で、ハヤブサ科ハヤブサ属に分類される。ユーラシア大陸やアフリカ大陸に広く分布し、日本には(りゅう)(ちょう)(ひょう)(ちょう)として生息する。周囲が開けた草原や、農耕地に隣接する(がけ)()営巣(えいそう)し、ホバリングをしながら小型哺乳類や小鳥類、昆虫類を探して捕食(ほしょく)する。生息には営巣地と採食地からなる広大な行動圏が必要で、そのバランスが崩れると繁殖に支障をきたし、地域から姿を消す。山田地区の繁殖地は、国道4号野崎橋の西側に位置し、「(かな)和崎(わざき)」と「屏風岩(びょうぶいわ)」の2つの崖地からなる。昭和32(1957)年に初めて繁殖が確認され、現在は人工の巣穴での営巣が試みられている。