有第323号 木造馬頭観音坐像 1躯

名 称木造(もくぞう)馬頭(ばとう)観音(かんのん)坐像(ざぞう)

所在地:矢板市木幡1194-1 (木幡神社内)

指定日:昭和48年7月24日

所有者:木幡神社

見 学:普段は公開されていません。

問合せ:矢板市生涯学習課 0287-43-6218

 作者不詳。像高105.5㎝。木造で鎌倉時代の作。6本の腕と憤怒の表情を有しており、当初は金剛夜叉明王坐像と考えられていた。しかし、平成29年度に改めて調査を行ったところ、元々は木造馬頭観音坐像として制作され、後世に金剛夜叉明王坐像に改造されていたことがわかった。現在は木幡神社参道入口にある下宮(しものみや)に安置されているが、明治時代の神仏分離令が出される前は、本殿に安置していた。天和(てんな)2(1682)年、『那須記』を執筆した大金(おおがね)重貞(しげさだ)が木幡神社を参詣(さんけい)し、この馬頭尊に詠歌(えいか)を献じている。