有第157号 絹本著色鮎図 1幅

名 称絹本著(けんぽんちゃく)(しょく)鮎図(あゆず)

所在地:矢板市東町

指定日:昭和39年4月10日

所有者:個人

見 学:普段は公開されていません。

問合せ:矢板市生涯学習課 0287-43-6218

 小泉斐(こいずみあやる)の作品。縦96㎝、横35㎝。画面上半分には険しい崖が描かれ、画面下半分には水の中に鮎12尾、水辺には(あし)野菊(のぎく)を配している。鮎1尾は上方に飛び跳ねており、独特の柔らかい筆使いで描かれた魚の躍動感(やくどうかん)が感じられる秀逸な作品。小泉斐は明和(めいわ)7(1770)年に益子で生まれ、享和(きょうわ)元(1801)年に甲斐(かい)(のかみ)を勤めた。その後、黒羽藩(くろばねはん)に招かれ神社の宮司(ぐうじ)となり、画の創作に励んだ。名前の「斐」は甲斐守からとったもの。鮎の画が最も得意とされ、多くの作品が残っている。