「高原山環境保全パトロール」活動報告

日光国立公園内に位置する高原山は貴重な動植物の宝庫であり、
活火山であることから様々な岩石鉱物を見ることができます。

また、山麓には原始時代の高原山黒曜石原産地遺跡群や
近代の炭焼窯跡群などが所在し、
人々が自然と共生してきた歴史を伺うことのできる重要な場所です。

矢板市教育委員会ではこの貴重な環境を守るため、
令和3年度から矢板市文化財愛護協会と共に
「高原山環境保全パトロール」を実施しています。

令和6年度については以下のとおり実施しましたので、活動内容を報告します。

今後も継続して実施いたしますので、
興味のある方は矢板市文化財愛護協会にぜひご入会ください。

最新の活動日時

令和6年7月19日(金)9:00~11:30

活動内容

車道や登山道の
美化活動

入山者に対する
ゴミ持ち帰りの

啓発活動

入山者に対する
自然資源採集防止の

啓発活動

活動報告

開始前のミーティング

猛暑日となったこの日、標高1000メートルを超える八方ヶ原もジメジメしていましたが、それでも矢板市街地よりは涼しい状況でした。

山の駅たかはら北側のごみ拾い

まずは、山の駅たかはら北側のゴミ拾いを行いました。ゴミも少なく、参加者も安心しました。

県道56号線沿いのごみ拾い

続いて、山の駅たかはら南側のゴミ拾いに移りました。塩原温泉方面と矢板市街地方面の二手に分かれて作業を行います。

モリアオガエルの卵を発見

樹木の枝に泡状の卵塊がありました。栃木県では準絶滅危惧種に指定されているモリアオガエルの卵です。全国でも数を減らしているカエルで、特に奈良県では絶滅危惧種Ⅰ類に指定されています。

県道沿いはゴミが多く悪戦苦闘

残念ながら、県道沿いではゴミが多く落ちている状況でした。腐食したスプレー缶などは、回収の時に危険が伴うので、慎重に扱います。

集めたゴミを前に集合写真

90リットルのゴミ袋で、燃えるゴミが3袋、不燃ゴミが3袋も集まりました。必ずゴミは持ち帰りましょう!

作業後の一服

作業後には、山の駅たかはらで販売している「おしらじラムネ」が最高です!

「やしおポーク」をいただきます!

昼食も山の駅たかはらで。
名物のやしおポークを頂きました。ご馳走様です!

皆様へのお願い

高原山一帯は環境大臣が指定する日光国立公園の区域になっています。

国立公園は特別地域と普通地域に分けられており、
どちらも鉱石・土石の採集が制限されています。
また、特別地域では環境省が指定する植物の採集が制限されています。

このほかにも、様々なルールが定められておりますので、
詳細は環境省のホームページをご覧ください。

入山する際には、これらのルールを守って、
登山道を逸脱しないようご注意ください。
貴重な動植物や鉱石等は写真に収めるのみにしましょう。